オプジーボは先進医療の対象なのか!治療費や効果・副作用は?《FP監修》

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高額な抗がん剤であるオプジーボは先進医療の対象なのでしょうか。

オプジーボが公的医療保険の先進医療の対象なのかどうかは、治療するがんの種類によります。

オプジーボがどんな時に先進医療の対象なのか、自分が負担する費用はいくらなのか把握しておかないと、治療に踏み切ることができず、治療が長引いてしまうかもしれません。

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なんの医療保険が自分にいちばん合っているのかは、正直、豊富な専門知識がないと記事を読んでも判断できません。

3つの質問で簡単に見極めましょう。


そこでこの記事では、オプジーボが先進医療の対象なのかなどについて以下のことを解説します。

  • オプジーボは先進医療の対象なのか!費用は?
  • 免疫チェック阻害薬オプジーボとは?効果と副作用

  • 治療費の自己負担額の計算

  • 健保組合の付加給付でオプジーボの治療費が月額2万円に

FP紹介:森田俊介

FP(ファイナンシャルプランナー)として保険専門の大規模サイトを自ら運営。

2018年より医療保険ランキング.comを監修している。

オプジーボが自分にベストな治療なのか判断するためにも、ぜひ最後までご覧ください。

オプジーボは先進医療の対象なのか!費用は?

がん治療においては、公的医療保険が適用されない先進医療や、自由診療という治療方法があります。

下記は抗がん剤のひとつ、「オプジーボ」を表にまとめたものですのでご覧ください。

一般名(薬剤商品名の例) ニボルマブ(オプジーボ®)
価格 40mg/4mL
1瓶
131,000円
1サイクルの参考価格 794,360円
投与方法 2週間に1回注射
国内において保険適用されているがんの種類 悪性黒色腫、胃がん、古典的ホジキンリンパ腫、腎細胞がん、頭頚部がん、非小細胞肺がん
国内で保険適用されていないが、欧米で効果が認められている がんの種類 尿路上皮がん
米国FDAまたは欧州EMAの承認
米国のNCCNまたはNCI診療ガイドラインの掲載

上記の表のように1サイクルの参考価格は約80万円と高額になっており、がんの種類によっては公的医療保険の対象外となっているのです。

高額なオプジーボですが、薬価の推移を見て行きましょう。

時期 薬価 年間の薬価
14年7月 約73万円/100mg 約3,800万円
17年2月 約36万5千円/100mg 約1,900万円
18年4月 約28万円/100mg 約1,450万円

ノーベル平和賞で話題となったオプジーボですが、当初は薬価が非常に高額であり、公的医療保険制度の費用負担に大きな影響を与えるということで、薬価は年月を重ねるにつれ下がっていきました。

公的医療保険が適用されるがんの種類であれば、3割の負担で済むことや、高額療養費制度によって月の負担額も上限が約9万円などになることから、その負担分を貯蓄や民間の医療保険で備えると良いでしょう。

免疫チェック阻害薬オプジーボとは?効果と副作用

オプジーボによる治療の効能や効果には、悪性黒色腫、根治切除不能または転移性の腎細胞がん、切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん、再発または遠隔転移を有する頭頚部がん、がん化学療法後に増悪した治癒切除不能な進行・再発の胃がん、がん化学療法後に増悪した切除不能な進行・再発の悪性胸膜中皮腫、再発または難治性の古典的ホジキンリンパ腫が対象となっています。

注意すべき副作用には、疲労、下痢、発心、悪心、食欲減退、甲状腺機能低下症、関節痛、無力症、発熱、高リパーゼ血症と多数の副作用が認められており、このほかにも多数の重大な副作用や、その他の副作用が注意喚起されています。

またそれだけではなく、禁忌・原則禁忌であったり、注意事項、患者の属性に応じた注意事項(妊婦など)、年齢や性別に応じた注意事項など気を付ける面が多数あります。

治療費の自己負担額の計算

年齢 医療費における自己負担の割合
幼児 2割
小学校入学後~69歳 3割
70~74歳 2割(現役並み所得者:3割)
75歳以上 1割(現役並み所得者:3割)

年齢や所得によって高額療養費制度の1ヶ月の自己負担限度額は変わってきます。

下記の2つの表をご覧ください。

◆1ヶ月の自己負担限度額:70歳未満

年収の目安 自己負担限度額
通常 多数該当
約1,160万円~ 252,600円+
(総医療費-842,000円)×1%
140,100円
約770万~1,160万円 167,400円+
(総医療費-558,000円)×1%
93,000円
約370万~770万円 80,100円+
(総医療費-267,000円)×1%
44,400円
~約370万円 57,600円 44,400円
住民税の非課税者等 35,400円 24,600円

◆1ヶ月の自己負担限度額:70歳未満

年収の目安 自己負担限度額
外来(個人ごと) 外来・入院(世帯) 多数該当
約1,160万円~ 252,600円+
(総医療費-842,000円)×1%
140,100円
約770万~1,160万円 167,400円+
(総医療費-558,000円)×1%
93,000円
約370万~770万円 80,100円+
(総医療費-267,000円)×1%
44,400円
約156万~370万円 18,000円
※年間上限 14万4,000円
57,600円 44,400円
住民税非課税者 下記以外  8,000円 24,600円
所得0円世帯  8,000円 15,000円

あくまで目安ですが、ご覧いただいた表の限度額を超えることにより、超過した金額は戻ってくることになります。

さらに高額療養費では個人が複数の病院を受診した、1つの病院で通院や入院などを複数回受診した、家族がケガや病気によって同じ月に受診した、などの医療費を合算して限度額とすることができます。

また合算が可能な医療費は70歳未満の場合では自己負担額が21,000円以上と限られ、70歳以上75歳未満の場合には金額の条件はありません。

加えて、75歳以上の方は後期高齢者医療制度であり、75歳未満の方は公的医療保険となるため、合算はできませんし、夫婦が共働きで健康保険の種類が異なる場合には合算することができません。

健保組合の付加給付でオプジーボの治療費が月額2万円に

オプジーボは高額な治療薬であると先に述べましたが、1例によりますと、年間2,700万円の負担が24万円の負担で済んでしまうというケースがあるようです。

公的医療保険の高額療養費制度も素晴らしい制度ですが、大企業の独自の健保組合の福利厚生による「付加給付」という制度によって、2,700万円の医療費(3割負担:815万円)が、「付加給付」では月々2万円を超える負担分を「一部負担還元金」として給付されるため、実質の年間負担額は24万円となるのです。

こういった制度が大企業の健保組合にはあり、類似した制度に「傷病手当金付加金」「出産育児一時金付加金」「埋葬日付加金」などありますので、自身の加入している健康保険を確認し、民間の医療保険に加入する際の参考にするとよいでしょう。

まとめ:オプジーボは先進医療の対象なのか!治療費や効果・副作用は?

ここまでオプジーボは先進医療の対象なのか、治療費や効果・副作用はというテーマで解説させていただきました。

以下にポイントをまとめます。

  • オプジーボは治療するがんの種類により、先進医療の対象の有無が決まる
  • オプジーボは1サイクルの治療費が約80万円と高額である
  • オプジーボには多数の副作用や注意事項がある
  • オプジーボによる医療費負担は年齢や所得によって変わる
  • 大企業などの独自の健保組合では治療費の負担を軽減する「付加給付」という制度がある

がんに限りませんが、医療は日々進歩しており、それによる医療費や制度も変わってきていることがわかりました。

実際にがんとなったときに治療方法を選択できることは仕事や生活環境においても非常に有利なことですし、治療費の増加を抑える制度への備えや知識は必要不可欠と言ってもよいかもしれません。

様々な事柄を勘案し、必要であれば民間の医療保険に加入することで大きなリスクに備えることも可能となります。

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